三菱 パジェロミニ
ホワイトスキッパーV(E-H56A)
1997年式
山梨県甲府盆地にて 2015年4月1日撮影
スパイクタイヤを履いたサンバートライがいたゴミ置き場には、凄惨な姿になったパジェロミニがいました。
眺めは綺麗なのにボディの状態は汚らしいというギャップがヒドいです。
グリルやヘッドライト、スペアタイヤはなくなるわ、窓ガラスは全て割られるわ、バンパーは破壊されるわ、ゴミは投げ込まれるわ、極めつけにボディが拉げるわで、踏んだり蹴ったりな状態。
見ていていたたまれないですが、珍しいモデルなので紹介させていただきます。
パジェロミニは、当時大ヒットしていたパジェロの弟分として開発された軽自動車。
いわばジムニーの対抗馬ですが、パジェロをそのまま小さくしたようなデザインは可愛らしく、ジムニーの後追いというよりもパジェロのコドモとして世間には認識されたため、これまた予想外の大ヒット。
元よりパジェロミニは、ジムニーのようなラダーフレームではなくモノコックボディだったので、似ているようで全くの別物。お互いの販売にはあまり影響はなかったようです。
ところで先程コレが珍しいモデルと述べましたが、実はこのパジェロミニ、廉価グレードをベースとして、フェアリーホワイトのみのモノトーンコーデで都会的なスタイルにした特別仕様:ホワイトスキッパーだったのでした。
ホワイトスキッパーにはNAモデルのXR-ⅠがベースのXと、ターボモデルのVR-ⅠがベースとなったVの2タイプありましたが、これはエアインテークがあるのでターボモデルのホワイトスキッパーVと分かります。
スキッパーという名前は、嘗て三菱にあったミニカの都会的なクーペVer.のミニカスキッパーから拝借したのでしょうか。三菱マニアや旧車マニアはほくそ笑ませる演出がニクいですね笑
ホワイトスキッパーは結構凝った特別仕様車で、専用パーツが沢山あります。
こんな状態でもホワイトスキッパーだと分かったのはそのためです。
バンパーがボディと同色のフェアリーホワイトで塗装され、グリルとスペアタイヤカバー、ホイールが専用のデザインになり、ドアミラーとアンダーガードがメッキ加工され、リアスポイラーが装着されるというもの。内装も専用品が多くあしらわれております。
三菱 ミニキャブトラック
三方開 4WD(M-U15T)
1987~88年式
山梨県甲府盆地にて 2015年4月1日撮影
この探索では、どうにも単体で紹介するには物足りない三菱車がもう一台いましたので、ついでに紹介しておきます。
僕が小学校低学年の頃まで祖父が乗っていた4代目ミニキャブです。MMCマークだったのは覚えていますが、前期型の前期モデルなのか後期モデルなのかまではさすがに覚えていません。
この個体は、ヘッドライトの間にラインが入ってエンジンが新しくなった、前期型の後期モデル。
サイズは控えめながらも、デザインは力強い4WDステッカーがキラリ光ります。
状態もよく、その辺に駐車しといたらいつの間にやら草ヒロになっていた…という印象を受ける個体でした。