『草ヒロ物語』を知らない人はコチラ
『草ヒロ"撤去”物語』を知らない人はコチラ
登場人物について知りたい人はコチラ(①・②・③)
すべてのはじまり
2のさいしょ
――小布施からの報告を受け、博士たちは山梨市駅で新入りたちと『東御大気』と合流し、草田・小布施・飯田を除いたメンバー5人で草滅会を追って中央自動車道に乗り、長野へと向かっていた…――
東御 「しっかし助手さんのクルマって、快適っすね~!」
助手 「ええ、そう??こんなの何十年も前のオンボロ車だよ~笑」
東御 「年齢を感じさせないほど綺麗だと思いますよオレは。」
助手 「ありがとう。…まあ、オンボロとは言ったけど、ボクは好きで乗ってるからいいんだけどね。」
東御 「たとえ何十年も前だとしてもさ、エルグランドは日産が生んだ最高級ミニバンなわけですから、乗り心地は凄くいいと思いますよ~。なぁ玲?」
清里 「うん!シートもフカフカで足も延ばせるし…ウチのクルマとは全然違います!」
助手 「そっかー。こんなクルマでも、喜んでもらえるのは嬉しいなぁ~。」
東御 「オレ、一度でもいいから、高速道路をでっかいミニバンでゆったりとクルージングしてみたかったんですよ。こんな広々として安定した走りをするクルマだったら、どこまでも走れちゃいそうっすよね笑」
笛吹 「このまま九州まで行けちゃいそうだよねー笑」
東御 「それな!!」
助手 「九州って笑 …うーん、でも確かに、博士のカリーナEDで高速乗ったときと比べたらと圧倒的に快適だねぇ。そういう意味では快適だとボクも思うよ。」
博士 「これこれ。そのカリーナに今でも乗っとるモンが目の前にいるんじゃぞ?」
助手 「!…あはは…博士、これは失礼いたしましたスミマセン!…でも。居住性は悪くてもスタイリッシュだからいいじゃないですか。」
博士 「フン。スタイリッシュな代わりに、空間を犠牲にして乗り心地も悪いクルマで悪かったの。」
助手 「そんな~。別にそこまでは言ってませんよ~!」
東御 「アハハ!博士も助手さんも仲いいっすね~笑」
助手 「ほんっとにガンコで手のかかる博士なんですよ~」 博士 「まだまだヒヨッコで頼りない助手じゃけどな。」
助手 「……。」 博士 「……。」
博士 「…何か言うたか?」
助手 「い、いえ? 別に?…博士の声でかき消されちゃいましたけどね?」
東御 「wwwwww …てか、お互い様じゃね?笑」
助手 「さすが東御くん、そのとーり!」
博士 「なんじゃとー!?聞き捨てならんのうオヌシ!」
東御 「…スンマセンスンマセンって笑 …なぁ綾、この二人いっつもこうなのか?」
笛吹 「二人に会うのはこれで3回目だけど、今のところいっっつもそうだよ笑」
東御 「かーっ!理想のコンビってやつかー!」
清里 「喧嘩するほど仲が良いっていうもんね!」
博士 「うるさいぞオヌシら!」 助手 「あはは…」
…………
…………
博士 「…しかしなぁ、ホテルは予約せんでも空いとるところがあるじゃろうが、長野は広い。一体どこを探せばよいものかのう…。」
清里 「たしかオミの彼女さんの情報によると、塩尻って地域を探索するんだったよね?」
東御 「そうそう!だから博士、心配ナッシン!」
博士 「…うむ、それならいいんじゃが。。。」
東御 「…いずれにしろ、草滅会の連中の居場所はまる分かりっすから!心配要りませんって!」
博士 「なんじゃと…?それはまことか!?」
東御 「ええ。彼女にはなんとか理由付けて説得したんで、見つけた草ヒロの写真を位置情報と共に送ってくれることになってるから、どこにいるのかもまるわかりっすよ。」
博士 「ほほう。」
助手 「…えぇ…それ本当なの…」
笛吹 「なんか盗み見してるみた~い笑」
東御 「オレ、演劇部だから、演技の方は任せてください!…『草ヒロの場所情報を知って草滅会にリークすれば、その地域を管轄する草滅会がその草ヒロのある地点の周辺をマークすることになるだろうし、草ヒロ撲滅の手助けになるからさ…』って、頼みましたよ~電話で!」
清里 「迫真の演技ってやつだね!」
助手 「さすがだね…東御くん。。。ちょっと理由が苦しい気もするけど、本当に信じてもらえたのかな?」
東御 「…っ。…た、たぶん大丈夫っすよ!」
笛吹 「ちょっと小ずるい手のような気もするけどね~」
博士 「…うむ。。。ちと悪人チックなやり方じゃしのう…。じゃが、これまでワシらはあやつらに煮え湯を飲まされ続けて来たんじゃ。これくらいやっても罰は当たらん!じゃろう…!」
東御 「ほんそれ!博士たちが一体何をされたか知りませんけど、別に気にする必要ナッシンですって!」
博士 「うむ。」
清里 「…話変わりますけど、一体どんなホテルに泊まるれるんでしょうね!」
助手 「まあ、連休中とは言え、今はブドウ狩りのシーズンでもないから、少し郊外のビジネスホテルだったら空いてるだろうし、ボロ宿みたいな変なホテルにはならないと思うよ…」
笛吹 「わたしー、一人部屋じゃなくてレイレイとおんなじ部屋に泊まりたいな~」
清里 「ねー!」
東御 「ひゅーひゅー!www 相変わらずお二人はおアツいっすねぇ~」
清里・笛吹 「へへへ~」
東御 「そういや久々に綾に合ったから、色々聞いときたいんだけどさ。」
笛吹 「なーにー?」
東御 「笑女(小大笑[おおわら]女学園の略)で一番可愛い女の子って誰だと思うよ?」
笛吹 「わたしにそれ聞いちゃう?」
東御 「聞いちゃうーwww」
笛吹 「う~ん…私が思うにねー」
東御 「ふむふむ…」
博士 「…ワシらは置いてけぼりじゃのう…」
助手 「ハハハ…。ま、楽しそうだからいいじゃないですか。ボクたちはボクたちで草ヒロの話で盛り上がりましょうよ。」
博士 「そうじゃな。」
…………
(『草ヒロ物語4』へ)つづく
――ちょうどその頃…小布施と飯田は、親に無断外泊を禁じられているため、博士たちとは別れ、山梨市駅から中央東線に乗って自宅へと向かっていた…――
小布施 「……というわけだな。」
飯田 「なるほど…それが根拠ってわけですか。確かに先輩の仰る通り、可能性はありますね…。」
小布施 「早速“ヤツ”に掛け合ってみるわ。」
飯田 「『善は急げ』ってやつですね。」
………(LINEでメッセージを作成中)
小布施 「これでよしと。」
小布施 『すまん。…ちょっとお前さんに頼みたい事があるんだが…。』
ブーッブブ
? 『突然何かと思ったら…ハイハイ頼み事ね。で、その頼みたいコトっていうのは一体なんだい?』
飯田 「うわ返信早!」
小布施 「だろ~?あいつの返信の速さはピカイチだ。常にスマホと一緒にいるじゃねぇのかって思うくらいはえーんだよなぁ。…俺的には返信早い方が助かるけどな。」
飯田 「そうなんですね。」
小布施 「ほら、今まさにこういう電車の中みてぇに電話できない状況でも、今すぐ話付けたいときってあるじゃねぇか。そういうときに助かるんだ。」
飯田 「うーん…確かにそれもそうですね。」
小布施 「せっかくすぐに返信してくれたわけだし、早いとこ送っとかねぇとな。」
…………
…………
小布施 『よろしく頼む。連休中だってのにすまんな。』
ブーッブブ
? 『まったくだよ。ま、ガンコなキミの頼みだけど、面白そうだし、快く聞いて あ・げ・る 。』
小布施 「チックソッ…」
飯田 「……?」
ブーッブブ
? 『結果は楽しみにしとくんだね。』
小布施 『ああ。』
飯田 「その方って、そんなに凄いんですか?」
小布施 「むむ…気に食わんが、…まあな。なんたって……」
…………
…………
小布施 「……ところで飯田。お前twitterやってるか?」
飯田 「ええ。俺はやってますけど、それが何か?」
小布施 「お前さんにも協力してもらいてぇことがあるんだ。俺はtwitterやってねぇからな。」
飯田 「もう…しょうがないですねぇ。先輩は人使いが荒いn」
小布施 「なんだと?…アァ?」
飯田 「い、いいえなんでも。…あー、先輩に頼りにされて、ボクったら幸せだなァーー…」(チッ…油断もスキもねぇや…)
小布施 「フン。」
説明マン
「説明しよう!どうやら小布施たちは、何かをたくらんでいる様だ…。謎のチカラが働いているため、今はこの私でも詳しく説明することができないが、何を企てているのかは後々判明することであろう!」
「ちなみに私“説明マン”は『4』でも登場し、色々と説明させてもらうぞ!まだキャラ紹介されたことは無いが、いつかはイラスト付きでされるように、頑張っていく所存である!それでは、また会おうッ…!」
(『草ヒロ物語4』へ)つづく
――その頃…草滅会のボス:信濃徹が駆る愛車フーガは、中央自動車道を快調に走っていた……――
ボス 「…さて、明日は一体どのように探索しようか…。」
山中 「そうですねぇ。俺たち、長野に行くのは凄く久々ですから、どういうルートで探せばよいか想像もつきませんね…。」
上田 「あたしの地元だったら土地勘はあるんで、どこにどれくらいの広さの果樹園が広がってるとか分かるんですけど…」
ボス 「そうか、上田は長野県で生まれ育ったんだってな。」
上田 「…ええ、そうなんですけど、地域が全然違うんです。」
山中 「そっか、確かお前、上田市が出身地って言ってたもんな!」
上田 「そうなんです。上田と塩尻じゃ、全く違う地域ですよ。」
秘書 「長野県は広いですからね。盆地で大まかに地域を分けたとしても、松本盆地、上田盆地、長野盆地、飯田盆地と四つほどございますよ。」
ボス 「そうだな。上田盆地は佐久地域と上田地域に更に分けられ、飯田盆地は伊那地域と飯田地域に分けられるしな。」
上田 「そうなんです!本当に長野県って広いですよね~。…それにこれから行く松本盆地だって、安曇野と松本・塩尻に分けられますし。」
秘書 「今回私が手配したホテルは***にございますので、明日は南部をメインに探索することになるでしょう。」
山中 「…いや~、一体どれほどの草ヒロが見つかるのか、すげー楽しみだなァ!」
ボス 「長野支部からの報告書を見ればどのような草ヒロがどれだけいるか分かるが、やはり大物揃いのようだぞ。」
山中 「そうですね!長野は松本盆地だけでなく、全体が凄いですからね。」
上田 「あーあー、あたしたちが見つける物って、もう残ってないんじゃないのかな~。」
秘書 「そのようなことはございませんよ。いくら優秀な長野支部塩尻局とはいえ、見落としも必ずある筈です。」
ボス 「向こうの連中がまだ見つけていないものを見つけてやるという気概をもって探索することが肝要なのだぞ。自信を持つのだ上田。」
上田 「ハイ!弱気はいけませんよね!…お二人ともありがとうございます!」
ボス 「フフ…礼なんかいいんだぞ。」 秘書 「上田様のお力になることができ、とても嬉しく思います。」
山中 「その調子だリンゴ!」
…………
…………
ボス 「ところで今回の長野探索に参加する新入り達だが、奴等は今頃どこにいるのだろうか。水篶、連絡は届いているか?」
秘書 「少々お待ちくださいませ、信濃様。……あぁ、ただ今メールが届きました。」
ボス 「なに?」
秘書 「どうやら、甲府市内にいるとのことです。」
ボス 「なるほど…甲府か。。。前回のメールでは甲府盆地東部ということだったが、やけにスローペースだな。」
上田 「あれじゃないですか?…電車で来てるんですよ!それも、特急とかじゃなくて普通の。」
ボス 「確かにそうかもな。」
山中 「そういやなんか、クルマを運転できそう…って感じの奴いませんでしたしね~。」
ボス 「新入り達にはレンタサイクルを借りさせて、我々と草ヒロ探索勝負をするということになっていたから好都合だ。奴等も元からレンタサイクルを借りるつもりなのだろう。」
秘書 「…ということは、この勝負も予見していたということでしょうか。」
ボス 「いや。さすがにそれは買い被り過ぎだろう。」
秘書 「確かに…信濃様の仰る通りにございます。」
山中 「ただ運転免許を持ってる人間が一人もいなかったというだけか、よくても自転車で探索した方が効率が良いと考えたかでしょうね。」
上田 「もし後者だとすれば、中々見込みのある新入りってことになりますよ!」
山中 「だといいけどなー」
上田 「あたし、ワクワクしてきちゃいました!」
ボス 「ククク…私も楽しみだ。。。奴の実力も、とくと見せてもらおうじゃないか。」
秘書 「ええ、全くでございますね。。。」
上田 「…あ、このすぐ先にパーキングエリアがあるらしいですよ!…皆さん、そろそろ休憩しませんか?」
山中 「おー、そうだな~。ナイスアイデアだリンゴ!…そろそろボスもお疲れのことでしょう。ナビゲーターの水篶さんも!」
ボス 「うむ。前回休憩してから二時間近く経過しているし、確かに休憩した方がいいな。」
秘書 「では、1km先の原PAへ向かいましょう。」
上田 「やった!あたしアイス食べたいです~!」
ボス 「いいだろう。私がお前らの分を買ってやろう。」
上田 「ええっ!?いいんですかボス!」 山中 「俺の分まで…!?さすがは我らがボスです!」 秘書 「お気遣いいただきありがとうございます信濃様。。。」
ボス 「なに、アイスの一つや二つくらい安いもんだ。気にするな。」
…………
(『草ヒロ“撤去”物語4』へ)つづく
――ちょうどその頃…草滅会の新入り達は――
大月 「よし!ついに長野県に入ったね~。」
松本 「ボスたち、まだアタイらが甲府にいると思ってるよ!」
原 「…フフフ。これがウチの作戦よ。」
チャン 「デブ美さんもー、なかなかのヤリ手アルネー!」
原 「フフフ……」
説明マン
「説明しよう!どうやら草滅会の新入りたちも、何か考えがあってボスたちに嘘をついているようだ。やっぱり謎のチカラが働いているため、今はこの私でも詳しく説明することができないが、何を企てているのかは、こちらの方はすぐに判明することであろう!」
(『草ヒロ“撤去”物語4』へ)つづく
この物語と、物語に登場する団体・登場人物は全てフィクションです。実在するものとは、一切関係ありません。
お知らせ
今回の物語に登場するキャラクターをおさらいするために、キャラ紹介を行いたいと思います!
…また、今回の探索に突然乱入することとなった謎の高校生、『東御大気』の素性も明らかに!
キャラ紹介は、本日の午前9時に行いますので、おさらいしたい方や興味のあるお方は是非ご覧ください!