今年最後の通常更新記事となります。
2020年最後を締めくくる旧車・草ヒロは…2台!
クライスラー ダッジ・A100 パネルバン
1964~70年式
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
まずは、昨日に引き続き、ダッジのクルマ。
地元にかつて存在していた、アメ車ばかりが集められていた巨大旧車ヤードにて佇んでいました。ナンバーが付いているため、これは草ヒロではなく現役のようですね。
ダッジのアイデンティティともいえる十字のグリルを前面に引っ提げて、キャブオーバータイプのバンながらもヘッドライトの峰を付けたデザインはアメリカンな旧車そのもの!
ホワイトリボンタイヤやホワイトルーフもキマっていますねぇ!
このクルマはA100という名前で、90年代に大ヒットをかましたご長寿車;ラムバンのご先祖様とも言えるクルマでございます。
フォルクスワーゲンのタイプ2が北米に輸入されたとき、アメリカでは今までになかったキャブオーバーライトバンということでバカ売れしたために、これまでボンネットタイプのライトバンばかり製造していた“ビッグスリー”は危機感を覚え、その影響でこのクルマが開発されたという経緯があります。いわば、『ワーゲンバスをクライスラーが作るとこんな感じになりました』…というクルマ。
ビッグスリーの残り二社、フォードとゼネラルモーターズはそれぞれ、エコノライン、コルヴェア95というキャブオーバーバンを開発し、熾烈な販売競争を繰り広げたそうです。
フォード F100
1953年式
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
今年の通常更新、本当の本当のラストを飾るのは、このクルマです。
先ほどはクライスラーの商用車でしたが、今度はフォードの商用車。
アメリカで最も売れているピックアップトラックとしてその名を轟かせているFシリーズの2代目モデルです。
2代目は1952年から1956年まで販売されましたが、この当時のアメ車は毎年のようにマイナーチェンジを繰り返しており、同じ2代目でもグリルのデザインが異なるのです。ネットでいろいろと調べた結果、どうやらこれは1953年のモデルだということが分かりました。
ご覧の通り、このヤードにはまだまだたくさんのアメ車の旧車が潜んでいたため、これからどんどん紹介していきましょう。
日本では滅多に見ることができない珍しいアメ車の数々…ヤードモノとは言え見ごたえは抜群だと思いますので、どうぞ来年の更新にご期待ください!
それでは皆さん、よいお年を!
…と、まるで明日は更新しないかのような締め方になってしまいましたが(笑)、もちろん明日も更新を行います!
このブログを長らく読んでくださっている方ならもうお分かりかと思いますが、一年の振り返りということで、今年一年間で出会った草ヒロたちの中から、印象に残ったものを選りすぐったり、テーマを決めて賞を与える『草ヒロアワード』を開催します!
今年は新型コロナウイルスが流行し、遠くへ草ヒロ探索をすることが全くできなかったため、これまでのようなボリューミーな『草ヒロアワード』を開催することができませんが(現に、例年は二日かけて更新することになっているのに今年は一日だけです)、規模は小さいながらもなんとか開催にこぎつけることはできたので、一応、楽しみにしておいてくださいませ!
明日の6時に概要を発表し、12時に『草ヒロアワード2020』開催となります!!