いすゞ ファーゴワゴン
LS ディーゼル(WFR51DW)
1980~86年式
山形県にて 2015年7月19日撮影
草が絡まり、錆がボディ全体にいい感じに回っている草ヒロを発見。
ワンボックスタイプのクルマだということは遠目からでも分かりましたが、光の加減で顔がよく見えなかったため、車種までは分からず。そしていざ近付いてみると、徐々に…徐々に見えてきた姿形。
なんと驚いたことに、その草ヒロは初代ファーゴでありました。
ファーゴは、ハイエースとキャラバンが牛耳っている大きめサイズのワンボックスカーのシェアを奪い取ろうとして開発された、いすゞのワンボックスカー。
しかし、ハイエースとキャラバンが熾烈な販売競争の末に築いてきた牙城は、ポッと出のファーゴには到底切り崩すことはできず、販売当初からマイナーな存在だったという悲しいクルマです。早くも2代目にはOEMになってしまいました。
初代のデザインは先進的で挑戦的なデザインが多かったいすゞらしい、当時のハイエースやキャラバンとは一線を画すようなユニークなものでしたが、やはり世の中デザインよりもネームバリュー(信頼性)ということなのか、ファーゴを選ぶ人は少なかった模様。
それにしても1980年の時点でこのデザインとは…かなり凄いと思います。
…というわけで、ファーゴはトラック・バン・ワゴン問わず滅多に見られないクルマなので、ファーゴだと分かった時は嬉しかった記憶があります。しかも、ファーゴの中でも特に見かけない前期型というのも好ポイント。
ワゴン車らしいサイドデカールも素敵です。