ダイハツ リーザスパイダー(E-L111SK)
1991~93年式
山梨県にて 2015年4月2日撮影
第一位の草ヒロは…リーザスパイダーでした!
贅沢にも、月極駐車場の中に放置されていました。
家の近所に乗っている人がいたのか、僕が小学校低学年の頃は、真っ赤なリーザスパイダーが家の近所を走っているのを定期的に見かけていたため、案外思い出深いクルマです。
当然、出会いはリーザよりも古かったのですが、実際にカメラに収めることができたのがこれがお初でした。
地元にいた現役個体と、今回紹介する放置車両の計2台しか見たことがないので、大変稀少価値の高いクルマと思われます。
調べてみると、限定車というわけでもなかったらしいですが、総生産台数は僅か380台!
現在は何台残っているのでしょうか。
…まあ、ベース車となったリーザの方も大ヒットには及びませんでしたし、趣味車のスパイダーとは異なって実用車ということで、現役を退けば簡単に解体屋へ持っていかれたことでしょうから、現存率でいえばリーザの方が低い可能性はあるでしょう。
どちらにせよ、珍しいことに変わりはありませんね。
開発された時期はバブル真っ只中だったため、ダイハツと同じく軽自動車を製造するメーカーのうち、マツダとホンダとスズキは本格的な軽自動車のスポーツカーを開発し、AZ-1、ビート(Beat)、カプチーノ(Cappuccino)の頭文字をとってABCトリオと呼ばれていましたが、ダイハツは特にこれといったスポーツカーは作っておらず、あってもリーザをオープンにしただけのリーザスパイダーや、ホットハッチのミラTR-XXくらいのものでした。
…というわけで、せっかくのオープンモデルも特に日の目を見ることなく終わってしまったのですが、軽スポーツカーが絶滅状態になった2002年、満を持して本格的なオープンカーのコペンが登場。
リーザスパイダーのことを思い出して開発に着手したのかは分かりませんが、軽スポーツカー市場はコペンの独壇場となり、可愛らしいデザインも相まって大ヒットをかましました。リーザスパイダーの仇を討ったと言えるでしょう。
サイドにはスポーティなデザインのデカールが貼られていました。