最近“大連載計画”を立てていないなと思っていたら、なんと1年近く続いていた『大連載計画PartⅩⅣ』。
そんな文字通りの大連載計画が、もうそろそろ終わりを迎えます。
トヨタ トヨペット・トヨエース
ダブルキャブ(SK19)
1958~59年式
長野県にて 2015年7月20日撮影
大小様々なクルマが密集していた、非常に見ごたえのある小ヤード。
しかし、この一台の存在が全てをひっくり返してくれました。このクルマ1台見つけていれば、残りの3台はあってもなくても同じ……と言ったら、やはり過言になってしまいますが、そう言いたくなってしまうくらいのインパクトを僕に与えたクルマです。
初代トヨエースのダブルキャブ!
初代トヨエースは、小型商用車界隈で猛威を振るっていたオート三輪を一掃するくらいのヒットをかましたベストセラーカーなので、当時出回った台数こそ多いですが、なにぶん1960年代の声を聞かずして2代目にバトンタッチしたため、年式はどのモデルも1950年代…すなわちどんなに新しくても撮影当時から56年も前の車となり、相当古いこととなり、現存率は0.1%にも満たないのではないでしょうか。
生産台数が多い名車なだけあって、初代トヨエース自体は博物館で何度か見たことはありますが、草ヒロとなっている個体を見るのは初めてですし、ダブルキャブを見るのも初めてです。
このようなグレーのカラーリングも初めて見ましたし、初めて尽くしの出会いとなりました。
計器類はメーターが一つだけという、非常に簡素なインテリア。
ここまでシンプルだと、ショボさを通り越し、一周回ってカッコよく見えます。
ドアは前後共に前開き。時代を感じさせますね。
テールランプはブレーキランプが1個左側に配置されているだけというこれまた非常に簡素なもの。
コストダウンが徹底されていたことが窺い知れます。
お知らせ
このシリーズの本編はこれにて終了。明日はこのシリーズの番外編を2回分お送りいたします。
テーマは毎度おなじみの道路標識とキリスト看板!