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Channel: ころころな趣味。
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さらば!地元のネオクラを探せ!(3)

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今回ご登場いただくのは、海外のレア車。

“世界で最も醜いクルマ”と評されたこともあるほどの奇妙なデザインに、変態的なポイントが盛りだくさんの、クルマ好きの間で賛否両論議論を呼んだ“迷車”です。

 

 

 

 

 

フィアット ムルティプラ(GH-186B6)

1998~2004年式

神奈川県西部にて 2015年4月26日撮影

 

これがそのクルマ。

1998年、フィアットが世に送り出したミニバンのムルティプラです。

小さくて死んだ魚ような目に三段腹のようなフロントの造形、ハートのような形をしたテールランプ、なぜかヘッドライトと大きく隔てた場所につけられたハイビームランプ…まず外見からして他のクルマに類を見ないような奇妙なヘンテコなデザインが目を引きます。

これらのポイントが祟って醜いクルマと評された本車ですが、こういったデザインを好意的に見るカーマニアもいるのもまた事実。僕もその一人です(笑)。

『美人は三日で飽きる。ブスは三日で慣れる。』と巷で言われるように、ブサイクなクルマも、よくよく見てみると案外可愛く見えてきたり、これはこれで面白いデザインだと思えてきたりすることもあるのではないでしょうか。

このムルティプラはいわゆる“キモカワ系”のデザインな気がしますね。

 

ちなみにこのクルマ、外見だけでなく、中身も変態的なポイントがいくつかあります。

一つ目は、MTの設定しかなく、ATの設定がないこと。ムルティプラがデビューした当時でも、いくらMTの比率が高い欧州とは言えATは普及してきており、設定があってしかるべきなのですが、車重があまりに重いためにATではスムーズな走りが期待できないということで設定されなかったそうです。

ミニバンなのにMTしかないとは…日本ではまずありえないスパルタさです。

二つ目は、前席に3人乗れるということ。ムルティプラは6人乗りなのですが、一般的な2+2+2のシート配列ではなく、一列目も三人掛けの3+3タイプなのです。

これはなかなか面白いシート配列ではないでしょうか。ムルティプラに触発されたのかは分かりませんが、日本車でもティーノやエディックスといったミニバンが、3+3のシート配列を採用しております。

 

…ムルティプラに関して、実は思い出が一つあります。

僕が小学1年生の頃、父親が乗っていた3代目エクスプローラーの買い替えを検討しており、次のクルマを求めていくつかディーラー巡りをしていた時期がありました。

次期愛車の候補の一つだったのがフィアットのニューパンダだったため、父親に連れられてフィアットのディーラーに行ったのです。そのときにパンダの他にもムルティプラが展示されており、展示車に乗せてもらったというわけであります。

乗ってみてまず目についたのが、前の席に3人乗れること。『運転席と同じ列に3人も乗れるじゃん!このクルマ!面白ーい!これ欲しい!』…と、幼心に感動し、次の愛車はパンダではなくムルティプラにしてほしいと父親にねだった記憶もあります。

結局、パンダもムルティプラも父のお眼鏡にはかなわなかったのか、次の愛車はBMWのミニクーパーになりましたとさ。

ちなみに僕が小1だったのは2005年なので、展示されていたムルティプラはマイナーチェンジされたばかりの、よく言えばカッコいい、悪く言えば平凡になった後期型です。しかし、MTのみの設定は相変わらずなので、マイルドになったのは外見だけのよう。

 

 

 

おまけ

 

フィアットつながりで、今回の探索で撮影した、地元にあるフィアットの廃ディーラー(?)を紹介しておきます。

交通量が多く、目立つ場所にあるため、神奈川住みの方は知っている方も多いのではないでしょうか?

 

かすれたフィアットのロゴマークがいい味出してます。


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