本日はフィアットが生んだ名車、イタリアを代表するコンパクトカーをご紹介します。
今でもそのファンは数多く、現代風なテイストも取り入れたリメイク版も作られたほどです。
さて、そのクルマの名前は…?
皆さんも予想が付いていることでしょう。
フィアット 500
1936年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
フィアット500こと、チンクエチェントでした!
フィアット500というと、ルパン三世も乗っていたあの形を思い浮かべる人がほとんどでしょうが、実はあれは2代目。
初代は1936年から販売されており、このようなデザインでした。
フォルクスワーゲンのクルマ、通称“タイプⅠ”がビートルという愛称で呼ばれたように、この500もその見た目からトポリーノ(イタリア語でハツカネズミ)という動物にちなんだ愛称で呼ばれていました。
小さくて可愛らしい見た目もさることながら、イタリアの市街地をキビキビと走り回る様は、まさしくハツカネズミのようだったことでしょう。
フィアット 500C
1949~54年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
実はこれもフィアット500。
初代の500はビッグマイナーチェンジを1回経験しており、このクルマが500Cと呼ばれる初代の後期型です。
見た目はフルモデルチェンジかと思うほど大きく変わり、少し現代的になりましたが、サイドからリアにかけてはトポリーノとほぼ同じ見た目であり、やはりマイナーチェンジだということが分かります。
日本自動車博物館に展示されているクルマは年式が特定されているものがほとんどなのですが、この子に関しては年式が分からない状態で寄贈されたのか、ナンバープレートには1949-54とありました。
…というわけで、僕もその表記に合わせて年式を書かせていただきました。
フィアット 500
1973年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
初代のデザインも可愛くていいですが、やっぱり馴染みのあるこのデザインが一番チンクエチェントって感じですよね。
現在販売されているフィアット500も、この2代目がモチーフになっておりますし、多くの人を惹きつける素晴らしいデザインなのでしょうね。