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交通の番人

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本日は道路標識について書いていきましょう。

 

 

道路標識というのは、外へ出かければ必ず見ることが出来る存在です。

自動車に限らず、原付も、自転車も、自転車以外の軽車両も、歩行者も…なんであれ、たとえどんな乗り物に乗っていても、乗り物に乗っていなくとも、公道を移動する以上は交通ルールから逃れることは出来ません。

止まれ!止めるな!曲がるな!追い越すな!入るな!…などなど、あれこれ禁止されることをメンドクサイと思う人もいるでしょうが、道路標識(もっとも、禁止するのは規制標識だけですが)がそういったルールを提示することによって、そしてそれを見た人がその指示をキッチリ守ることによって、交通の安全が守られるわけですから、とてもありがたい存在なのであります。

 

 

僕は、そんな交通の番人とも言える道路標識というものが昔っから大好きで、その出会いは幼稚園の頃まで遡ります笑

 

親が持っていた自動車学校などで配られる交通教本を、ひょんなことから見たことがありました。

文字ばっかりのページは、幼稚園児ということもあって何が書いてあるのか全く分かっていませんでしたが、道路標識の一覧が載っているページを開いたときにビビッ!と来たのです。

そこに載っていたのは、黄色…色とりどりの絵柄。四角三角ダイヤ形(当時はひし形という言葉を知らなかったのです)といった色んな形の絵柄。そしていろんな形の矢印。これが幼稚園児の僕にとってはエラい刺さったらしく、すっかり気に入ってしまったようです。


そして、親のパソコンを使うようになった小学1年生のときに、『“標識”のことでも調べるか』と思い、検索したところ、ある有名な標識サイトが出てきました。
それを見てみると、標識には規制標識指示標識警戒標識案内標識補助標識といった、いろんな種類があって、標識が指し示している意味も全て違って事細かに決められており、バリエーションも教本で見たものよりも更に多くの種類があって、その中でもなかなかお目にかかれない珍しいものがあるということを知ったのです。
それからというものは、標識の虜になってしまったようで、家の近所を探し回って写真を撮ったり、中学生の頃になると鉄道で遠くへ出かけて珍しい標識などを撮りに行ったりするようになりました。

 

道路標識とのなれそめ話はこんな感じ。

 

 

…さて、これからは僕が撮影した道路標識を教本掲載順に紹介していこうと思うのですが、前座として道路標識の種類をここでお見せいたしましょう。

 

道路標識は、大きく分けると本標識補助標識の2種類あります。

本標識というのは、単独でも設置されることができるメインの標識。

一方補助標識は、その名の通り本標識の補助役。本標識の下に設置され、本標識が示す意味を拡張したり制限したり、補足したりすることができます。

また、本標識は更に細かく分けられ、規制標識指示標識警戒標識案内標識の4種類が定められています。

 

それでは、順に紹介していきましょう。

 

 

 

 

規制標識

 

規制標識は、特定の交通方法を規制・指定したり、特定車両の通行を規制・指定したりする標識です。

形状は正方形長方形三角形などバリエーションが豊富。

カラーリングは赤色青色白色を組み合わせたものになっております。

規制標識の種類は4種の本標識の中では最多で、近年廃止された標識があったり、デザインが変わったものがあったり、現在も定期的に新たな標識が制定されたりと、流動性が高い標識です。

非常によく見かけるものから、まあまあ見かけるもの、ちょっと珍しいもの、設置が一切確認されていない激レアなものまで、レア度のバランスが良いため、標識初心者から上級者まで、様々な層にお楽しみいただけるものとなっております。

 

規制標識の一例

重量制限(320)
属性:規制  レア度:★★☆☆☆
意味:車両総重量が、標識に記載された数値を超過する車両は、通行してはいけません。

長野県にて 2013年2月10日撮影

 

標識に関する細かな説明は、また個別に紹介するときにいたします笑

 

 

 

指示標識

 

指示標識は、特定の交通方法を許可したり、道路交通法で定められた標示や地点の存在を指示したりする標識です。

形状は基本的に正方形ですが、横断歩道/横断帯系の標識は特殊な五角形、『規制予告』は長方形となっております。

カラーリングは青色白色のツートンカラー。

種類は4種本標識の中では最少ということで、コンプリートが簡単なように感じますが、指示標識のほとんどがあまり見かけないレアモノか、一部の場所にしかない超レアモノで占められており、コンプリートは至難の業です。

特に、『並進可』という標識は、ただでさえ極一部の地域にしかないメチャクチャ珍しい標識だったというのに、現在はそのいずれも撤去されてしまったらしいので、事実上の絶滅状態。

したがって、新たに設置されることがなければ、或いは未発見のものが発見されることがなければ、指示標識のコンプリートは不可能となってしまいました。

 

指示標識の一例

停止線(406の2)
属性:指示  レア度:★★★★☆
意味:標識が設置されている地点に停止線があります。

北海道にて 2012年8月1日撮影

 

 

 

警戒標識

 

警戒標識は、道路上に存在する危険や警戒すべき状況を知らせる標識です。

形状はひし形(正確に言えば、底辺と道路が平行になる向きの正方形を45°回転させたものですが)のみ。

そしてカラーリングも黄色黒色を組み合わせたものを基調としており、統一感は本標識随一。

種類も多すぎず少なすぎず、そしてレア度も低いものがほとんどで、ちょい珍しいものがポツポツあるくらいなので、コンプリートは本標識の中でも最も容易で初心者向けとなっております。

しかし、その代わりバリエーションは豊富であり、『交差点あり』系、『屈曲/屈折あり』系、『動物注意』などの標識は状況に合わせてデザインが変化するため異形が沢山。

そのため、上級者は一度ハマってしまうと抜け出せない魅力がある、やり込み要素が凄まじい標識です。

 

警戒標識の一例

上り急勾配あり(212の3)
属性:警戒  レア度:★★☆☆☆
意味:急な上り坂があるため、注意してください。

神奈川県にて 2012年5月4日撮影

 

 

 

案内標識

 

案内標識とは、地点や道路の名称・方面・距離を案内したり、施設の種類や方向を案内したりする標識です。

形状は基本的には長方形ですが、一部は正方形五角形六角形おにぎり形などの形があります。

カラーリングは青色緑色白色を組み合わせたものになっており、一般道は青と白、高速道路は緑と白のツートンカラー。

種類は規制標識に次いで多いですが、ドライバーの道案内を担うという案内標識の役割上、珍しいものはほとんどなく、教本通りの図柄を集めようとしなければコンプリート一歩手前まではそれほど難しくないでしょう。

ただ、施設関係の案内標識には珍しいものがあるため、全ての案内標識を集めるのはやはり至難の業か。しかも、固有名詞が記載される性質からしても、教本通りの物を集めるのは絶望的ではないかと。。。

案内標識は標識マニアだけでなく、道路マニアからも支持を集めている標識であり、“おにぎり”と呼ばれる『国道番号』や“ヘキサ”と呼ばれる『都道府県道番号』のみを専門的に蒐集する方々もいるほど。

 

案内標識(一般道)の一例

方面及び方向(108の2)(上)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:交差点の方面と方向を案内しています。

市町村(101)(中)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:市町村境を案内しています。

国道番号(118-A)(下)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:道路の国道番号を案内しています。

奈良県にて 2011年8月10日撮影

 

案内標識(高速道路)の一例

方面、車線及び出口の予告(111-B)(上左)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:前方に存在する高速道路の出口の車線を案内しています。

方面及び車線(107)(上右)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:方面ごとに通行すべき車線を案内しています。

方面及び方向(108の2)(下)
属性:案内  レア度:★☆☆☆☆
意味:交差点の方面と方向を案内しています。

愛知県にて 2012年8月21日撮影

 

 

本標識は以上です!

では最後に、補助標識をご紹介して本日の記事を終わりにします。

 

 

 

補助標識

 

補助標識は、原則として本標識とセットで使われます(ただし、『注意事項』という補助標識バリエーションの一つ“安全速度”は、単独で設置されているシチュエーションも発見されており、さながら本標識のような扱いを受けています)。

本標識が適用される地点を指定したり、本標識の標示内容を補足したり、規制標識の規制範囲を拡張・制限・特定したり…などといった、本標識のサポート役を担っている縁の下の力持ち。

形状は基本的に横長の長方形。しかし、補助の内容によっては縦長になったりしますし、“安全速度”は正方形、『終わり(C)』は円形と、長方形ではない形状の補助標識もあります。

その役割上、文字しか書かれないことが多く、色も白黒で見た目は地味ではありますが、補助の内容はシチュエーションによって変化するため、バリエーションの豊富さで言ったら警戒標識を凌駕します!

たま~に珍しい&ヘンな補助内容もあったりするので、見た目は地味でも奥が深いという、玄人向けの標識なのです。

 

補助標識の一例

車両の種類(503-A)(上)
属性:補助  レア度:★☆☆☆☆
意味:本標識が適用される車両の種類を示しています。

距離・区域(501)(中)
属性:補助  レア度:★☆☆☆☆
意味:本標識が適用される距離や区域を示しています。

終わり(507-B)(下)
属性:補助  レア度:★☆☆☆☆
意味:本標識が適用される区間が終了することを示しています。

山梨県にて 2012年8月5日撮影

 

 

本日のテーマは、『道路標識』でした!


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