今回ご紹介するフタは、今までお見せしてきたものとは異なるテイストの異色なデザイン!
ヨーグルトのフタなのですが、ご覧いただければその違和感に気付いていただけるのではないでしょうか。
No.009
牧場の瓶ヨーグルト
分類:はっ酵乳 会社名:南日本酪農協同(株)
乳脂肪分:- 無脂乳固形分:-
保有枚数:6枚
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いかがでしょう!
あるはずのものがありませんね…。
まずは、賞味期限/消費期限/品質保持期限表記。中央に印刷されているはずなのですが、牛さんのシルエットが代わりに居座っております。
そして、成分表記。外周に沿って印刷されているはずが、全体的にスカスカでシンプルなものに。
このように、昨今の牛フタにはなくてはならないものが書いていないのです!
…タネ明かしをしますと、ただフタに表記されていないだけで、瓶やフード(瓶の上部を覆うビニール製や紙製のカバーのこと)にそれらの情報が記載されているのです。
賞味期限はフードに印刷されており、成分表記は瓶に張り付けられたシールに記載されているのでご安心を。
このように、必ずしも一枚のフタに全ての情報を押し込む必要はないので、必要な情報が何も書かれていないシンプルなフタというのも、少数派ではありますが存在します。
このヨーグルトは、九州を中心に商品を展開する南日本酪農協同という会社が製造しています。
南日本酪農協同はデーリィという愛称で呼ばれており、聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本社は宮崎県の都城市にかまえておりますが、九州ローカルの企業というわけでもなく、南日本酪農協同の製品は全国的に販売されております。
皆さんもご存じでしょう、あの“愛のスコール”やデーリィサワー、“高千穂牧場シリーズ”は、南日本酪農協同の製品なのです。
フタには牧場の瓶ヨーグルトとしか書かれていませんが、実は味は複数あり、定番の『プレーン』以外にも、『福岡あまおう苺』『宮崎ひゅうが夏』『宮崎マンゴー』といった九州らしさを押し出した3種のフレーバーが用意されております。
どの味を選んだとしてもフタのデザインに違いはなく、このフタを見ただけでは何味を食べたのかがわかりません。
これは確か、小学校中学年の頃に近所のデパートで売られていたものを買ったときに手に入れたもので、同じフタが6枚もあるため、全種類購入しているハズです。
フタのデザインについてですが、先ほども書きましたように、デザイン上の制約になりがちな賞味期限表記スペースを廃したために、自由度の高いデザインとなっております。
中央には牛さんのシルエットが配置されており、牧場らしさを醸し出しているようです。
牛の下には“DAIRY BRAND”と表記することで、デーリィの製品だということをアピールしております。
本来であれば成分が表記される外周のスペースには、お客様相談室への問い合わせに関する情報が記載されています。曜日や時間の情報まで書かれており、丁寧さを感じますね。
そして、紙リサイクルマークまで印刷されているのも見どころ。これが描かれている牛フタは今のところコレしかみたことがありません。
以上のように、こちらのフタはデザインに関してはかなりの異端児と言えるでしょうね!
企業によっていろいろなデザインのフタが見られるのも、面白いところなのです。。。