トヨタ・豊田～旧車と草ヒロ～（４４）

トヨタ　トヨペット・クラウンデラックス（ＲＳ４１）

１９６３年式

トヨタ博物館にて　２０１３年３月９日撮影

「クラウン祭り」その２は、勿論のこと２代目クラウンです。これは、トヨペットの「Ｔ」をモチーフとしたグリルや、“涙目テール”と呼ばれる特徴的なテールデザインの初期型ですね。初期型は１９６２年１０月から１９６３年９月の１年間しか生産されなかったので、中期型や後期型に比べれば貴重なのです。

性能面でも無論のこと進化しており、高速道路が増えてきた「高速化時代」に早くも対応するために、シャシーやエンジン等に改良を加えました。

おまけ

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トヨタ　トヨペット・クラウンオーナースペシャル（ＲＳ４１-Ｂ／ＭＳ４１-Ｂ）

１９６５～６７年式

山梨県甲府盆地にて　２０１２年３月２２日撮影

参照：青春１８きっぷの旅～２０１２年春～（１１）

初期型ではありませんが、２代目クラウンの草ヒロ画像がちょうど良くあったのでオマケとして紹介させていただきます。これは１９６５～６７年まで生産された後期型で、初期型との違いは埋め込み式になったウインカーと、もはやＴ型でなくなったグリルなどです。

この個体を紹介した当時はグレードは不明でしたが、旧車に関する手元の資料が豊富になってきたため、オーナースペシャルだと判明しました。グリルのデザインとガラス周りのメッキパーツが主な判断材料です。

ちなみに、オーナースペシャルというグレードですが、

―オーナー向けのクラウンです。スタンダード車の実用性とデラックス車の豪華さを取り入れた設計。家族で長距離ドライブが楽しめるように考慮されています。1,900cc車の快適な乗り心地が味わえ，しかも低価格です。―

（自動車ガイドブック　第１２回東京モーターシヨー記念出版　より　※１９６５～６６年版）

とのこと。自動車ガイドブックの説明記事より拝借させていただきました。まあ、スタンダードとデラックスの間を埋めるグレードということですね。言ってしまえば、デラックスを買うお金は無いけれど、高級な雰囲気を味わいたいといった人向けでしょうか。