スズキ スズライトSS
1955年式
スズキ歴史館にて 2013年4月7日撮影
まずは、スズキ初の4輪自動車のスズライトから紹介したいと思います。
戦前から織機メーカーだったスズキが、更なる事業展開のために登場したものがスズライトです。発売された1955年、日本の乗用車といえば数える程しかなかった時代でした。ちなみに、スズライトというのは、「スズキ」の“スズ”と、軽いという意味の“ライト”を繋ぎ合わせたものでした。フロントに360cc直2エンジンを搭載し、Fタイヤで駆動する、今日の駆動方式で一般的なものとなった所謂「FF」を採用し、日本の乗用車で初めてFF方式を採用した乗用車となりました。
ボディタイプはセダンのSSとバンのSL、トラックのSPの3タイプが用意されましたが、セダンとトラックは販売が振るわず、結局のところバンタイプに統合されました。