トヨタ クラウンエイト(VG10)
1964年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
初代から10代目までの、展示されていた歴代クラウンは紹介し終わりましたが、まだ「クラウン祭り」は終わっていません。「クラウン祭り」は、クラウンの派生車種であるこのクラウンエイトで終了となります。
クラウンエイトは、デザインを見てもお分かりいただけるかと思いますが、2代目クラウンの派生車でして、1964年に登場しました。「エイト」というのはエンジンの気筒数を表しており、2600ccのV8エンジンを搭載した日本初の乗用車です。エイトと付く派生車は他に、ジムニー8というものがありましたが、あちらは排気量が由来となっております。
2代目クラウンに合わせて1965年にMCが行われ、1967年に生産終了となりました。クラウンエイト自体は1代限りのモデルでしたが、クラウンエイトで培ったノウハウは1967年に登場する、日本の最高級自動車、センチュリーに生かされています。
2代目クラウンとデザインは似ていながらも、こちらは官公庁や大企業向けのVIPカー。自家用で持つような人は少ないはずで、売れるはずもなく、2代目クラウンに比べると圧倒的に生産台数が少ないです。よって、草ヒロで見ることもまずありません。