スズキ フロンテ7-S 4ドアセダンカスタム(A-SS10)
1976年式
スズキ歴史館にて 2013年4月7日撮影
直線的な、先代の「スティングレイ・ルック」 から、打って変わって丸みを帯びた「オーバルシェル」と呼ばれるデザインへと変貌を遂げたのは、1973年に登場した4代目フロンテです。駆動方式はRRと、2代目からの伝統を守り続けていましたが、1976年にMCして“7-S”というサブネームが付いた中期型は445ccのエンジンを搭載しました。
そう、これは360ccから550ccへの軽規格変更に対応するための過渡的なモデルなのであります。全体的にこの時代の軽自動車は全体的にレアな傾向にありますが、サンバー5やミニキャブ5はまだ知られている方なのではないでしょうか。そして1年後の1977年、550ccのエンジンへと完全移行し、型式も変わります。よって、この1年ほどしか生産されなかった中期型は、かなり珍しいのではないでしょうか。僕はストリートビューの中で1台発見済みですが、草ヒロの実物を見たことが無いので早く、その個体を撮りに行きたいと、この記事を書いている内に尚更その思いが込み上げてきました。
グレードは最上級のカスタムというもので、特徴的なデザインのホイールキャップが楽しいです。茶色と小豆色を混ぜたような、形容しにくいこの色は、落ち着いていて気品に溢れており、最上級グレードの色としては相応しいように感じました。