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青春18きっぷの旅~2013年春~ 4日目・スズキ歴史館編(76)

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スズキ ジムニー(LJ10)

1970年式

スズキ歴史館にて 2013年4月7日撮影


44年も前からスズキの1ラインナップを担っているジムニー。その初代前期型を紹介したいと思います。

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、実はジムニーは完全に新規から開発されたものではなく、ルーツがあることを知っていますか?現在は自動車の生産から撤退し、エレメカ製造に力を入れているホープ(株)のクルマにそのルーツがあります。・・・そのクルマというのは、ホープスター・ONです。STやNT、OVなど、ユニークなデザインのクルマを生み出してきたホープ自動車ですが、ONはホープ自動車最後のクルマとして開発されました。そして1967年に軽自動車初の4WDとして発売するも、会社が小さいため製品を全て開発することが困難になり、革新的だったものの商業的には失敗となり、自動車の開発から撤退することとなったのでした。生産台数はたった数十台と言われ、現在は2台現存するのみの超激レア車です。


そんなホープ自動車を見て、スズキの社長である鈴木修氏がホープスターONの開発について興味を持ちます。元々ホープ自動車の方も製造権を売り込んでいたため、話はスムーズに進行し、スズキがONの製造権を買収することとなりました。そして、ONをちょこちょこっと改良することによって、1970年、ジムニーが誕生しました。ホープ自動車では売れなかったのですが、軽自動車メーカーとして信頼のあるスズキが販売すれば、もう大ヒット。軽ならではの機動性を生かしたオフロード車として人気が出たのです。

いくらヒットしたとは言っても、最も初期で、歴代ジムニー唯一の空冷エンジンを搭載していたLJ10型を見かけることはかなり少ないです。僕も現役はおろか草ヒロさえも見たことがありません。スズキ歴史館で初めて見ました。その理由ですが、生産期間が1970年から72年までと、短かったことと、冬でも快適なバンタイプが設定されていなかったことと、水冷ではなく空冷エンジンだったことだと思っています。1972年のMCで、もっと快適なモデルとなったので、自然と乗り換えられていったのでしょうね。


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