「草ヒロ物語」を知らない人はコチラへ。
キャラクターの顔が見たい人はコチラへ。
助手 「・・・いや～、まさか草滅会とバッタリ会うとは思いませんでしたよ。」
博士 「うむ。奴らも地元に目をつけとったとは、このワシも想像がつかんかったわい・・・。」
見習い 「博士にも分からないことってあるんですねー。へぇ～、意外ですなァ～？」
博士 「うるさい・・・。」
見習い 「・・・あれ？博士どうしたんですか？朝の頃の元気はどこ行っちゃったんすか？」
博士 「草滅会がこの地域を探索したということは、当然あのエスティマら以外の草ヒロも見つけとるということじゃろ。それがワシのまだ見つけていない草ヒロじゃと思うと心が沈んできてな。・・・勿論、ワシが見つけて写真を撮ったものでも撤去されるのは嫌じゃが、なんとかして撤去される前に見つけたいもんじゃ。」
助手 「珍しく博士がヘコんでる・・・。・・・まあ、僕たちも対抗してどんどん見つけちゃえばいいじゃないですか！さっきのペースなら、まだまだ見つかりますよ！」
見習い 「頑張りましょーや！博士！」
博士 「色々とスマンな。・・・よし！気合い入れて探すかの！こんな広い国道をずっと走っとってもしょうがないし、ここいらで狭い道へ入るとしよう。」
助手 「その調子です！」
―数分後―
助手 「あ、見つかりましたよ！」
見習い 「あ、ホントだ！」
博士 「なぬ？」
Ｎｏ．００６
スズキ キャリイ５５０
１９８２～８５年式
用途：物置 場所：駐車場
博士メモ：今日見つけた草ヒロの中で、今のところ一番崩壊度の高い草ヒロじゃ。こりゃあええのう～。
博士 「おぉ、いい感じの草ヒロではないか！やはりワシの判断が正しかったんじゃな～。」
助手 「車種自体は８０年代ごろのキャリイでそんなに古くないですが、海がすぐそこまで迫っているせいか、潮風による影響がモロに出てますね。」
博士 「そうじゃ。潮風がクルマに及ぼす影響を克明に表す標本的な個体じゃな。草ヒロ博士としてはいいサンプルとして記録したいところじゃの。」
助手 「車内から草が生えてますが、もしかして腐食の進行によって床が抜けているのかもしれませんね。」
博士 「そうじゃ、そうじゃ。海沿いの草ヒロではよく見られる現象じゃし、海沿いでなくともちょっとでも隙間が空いてしまえばたちまち植物が進攻してくるぞい。自然の力は凄まじいからの。」
見習い 「・・・すぐ横を通ってるバイパス、海の眺めがきれいなのでよくドライブするんすけど、まさかそんな身近なところに草ヒロがあったなんてねぇ。」
博士 「じゃから灯台下暗しというじゃろ？」
見習い 「ええ、マジホントそうっすね～。」
助手 「では、そろそろ行きますか！」
つづく
「この物語、そして物語に登場する団体・登場人物はこのワシも含めてフィクションじゃ。実在するものとは一切関係ないぞ。じゃが、草ヒロは実在するからの、読者の諸君も、探してみてはどうじゃ？」
「今回はそれなりに場所のヒントがありますし、読者の皆さんももしかしたら見つけられるかも知れないですね。」
「ふむ。・・・オヌシ、一つ聞くが。・・・例えば草滅会の関係者が、草ヒロの詳細な場所が書かれている記事を見たらどうなるか、分かるか？」
「・・・え？・・・場所が分かって、撤去しに行く・・・ですか？」
「そうじゃ。じゃから、場所を公開することはな、草ヒロ好きの間にとっては有益なことかも知れんが、下手すると悪影響を与えかねんのじゃ。」
「でも、草ヒロ嫌いの人がこういうブログを見るんですかね？」
「その先入観がいかんのじゃ！奴らは草ヒロの場所情報を得るためなら何でもするからのう。嫌いな草ヒロの記事でも、撤去するためならば見ることは厭わんじゃろう。じゃから、草ヒロの場所情報の取り扱いに関しては、草ヒロ好きとして気を付けなければならないのじゃ。・・・とは言っても、オヌシは読者が見つけられると言うたが、今回の記事では場所を特定するのは難しいとワシは思うのじゃがな。」
「う～ん・・・言われてみれば、確かにそうですよね。いくら“海沿いのバイパスのすぐ横にある”とか、“近くを広い国道が通っている”とかヒントが書いてあっても、そもそも一番重要な都道府県の情報が無くて“草研の地元”という情報しかないですし、特定は無理ですよね。草研がどこにあるかなんて誰も知らないでしょうし。」
「うむ。・・・草研の所在地に関しての情報は・・・どこにも書いていない筈じゃ・・・確か・・・。」
「確か・・・？なんか不安になること言いますね、博士～。」