トヨタ コースター
1969~72年式
栃木県にて 2014年2月2日撮影
猪苗代湖周辺の草ヒロたちを撮り終わり、お次は中禅寺湖へと向かいます。
その道中で発見したのが、この初代コースターです。見分けポイントは後述しますが、どうやら前期型みたいですね。
サイド後方の屋号から、現役時代は林業会社の送迎バスとして使われていた模様。赤・緑・青の光の三原色のストライプが、車体に彩りを加えています。カラーリングとデザインの昭和的センスがキラリと光る逸品。
初代コースターは小変更を何度も繰り返しているのが特徴で、顔も数種類あります。以下にその見分け方を記しましたので、ご参考までに。
まず、初代コースターは1969~82年の間に生産されました。
前期型は1969年から72年まで生産され、グリルが記事の個体のように、つながっていない、完全に断ち切られているものが前期顔の特徴です。そのほかにも、フロントガラス下部のスリットが記事の個体に比べてかなり短いという点や、バンパーにウインカーが付いていないなどの点が特徴です。
中期型はさらに細かく分けられ、中期の前期は72年から74年まで生産され、中期顔(この記事の個体のグリル)をしていながらスリットは短いという点が特徴です。ちなみに、バンパーにはまだウインカーは付いていません。
中期の後期がこの記事の個体で、74年から77年まで生産されました。
後期型も分けられ、後期の前期は、77年から1980年まで生産され、グリルはまた分割式に戻りますが、間には四角いエンブレムのようなものがあります(後期顔)。他の見分け方として、今までのコースターはデラックスのみですが、車体上部に丸いウインカーが付いていました。しかし、後期型からはデラックスにもウインカーが付かなくなりました。
後期の後期は80年から82年まで生産され、ミラーが鉄製から樹脂製に変わったのが大きな違いです。それ以外は後期の前期と変わりません。
ここに置かれた当初は木が育っていない為にここに来られたのでしょうが、今や木が育って行く手を阻んでいるので、もう出られない状況のようです。
なので、いくら国道沿いにあって見つけやすいと言っても、撤去はされにくい事でしょう。